お知らせ

中村元-スッタニパータ解説動画

中村元先生文字起し

 

スッタニパータとは

 『スッタニパータ』は、セイロンに伝えられた、いわゆる南伝仏教のパーリ語経典の小部に収録され
た経典のこと。「スッタ」はパーリ語で「経」の意、「ニパータ」は「集まり」の意、あわせて『経集』の意となり、『南伝大蔵経』のようなパーリ語経典日本語訳の漢訳題名でも、この名が採用されている。
 文字通り古い経を集めたものであり、その一部に対応する漢訳経典としては『義足経』(大正蔵198)がある。第4章と第5章に対する註釈として、サーリプッタ(舎利弗)の作と伝承される同じく小部に収録されている『義釈』がある。

中村元先生

 日本のインド哲学者、仏教学者。東京大学名誉教授、日本学士院会員。勲一等瑞宝章、文化勲章、紫綬褒章受章
 サンスクリット語・パーリ語に精通し、初期仏教の仏典などの解説や翻訳に代表される著作は多数にのぼる。「生きる指針を提示するのも学者の仕事」が持論で、訳書に極力やさしい言葉を使うことでも知られた。その最も端的な例として、サンスクリットのニルヴァーナ(Nirvāṇa)およびパーリ語のニッバーナ(Nibbāna)を「涅槃」と訳さず「安らぎ」と訳したことがあげられる。

 訳注において「ここでいうニルヴァーナは後代の教義学者たちの言うようなうるさいものではなくて、心の安らぎ、心の平和によって得られる楽しい境地というほどの意味であろう。」としている。
 中村が20年かけ1人で執筆していた『佛教語大辞典』が完成間近になった時、ある出版社が原稿を紛失してしまった。中村は「怒ったら原稿が見付かるわけでもないでしょう」と怒りもせず、翌日から再び最初から書き直して8年かけて完結させ、別の出版社(東京書籍)から全3巻で刊行。
 完成版は4万5000項目の大辞典であり、改訂版である『広説佛教語大辞典』では更に8000項目が追加され、没後全4巻が刊行がされた。校正や索引作成に協力した者がいるとは言え、基本的に1人で執筆した文献としては膨大なものである。
 中村が「心」をどのように捉えていたかについて、朝日新聞社刊『脳とこころをさぐる』(1990年8月20日発行)に詳しい。同書には専門書では発見できない中村の「人の『心』について」及び「21世紀以降の人類社会のあるべき大前提」についての発言が掲載されている。

 なお日本以外にも、国際的な仏教学者の権威としてアメリカ・ヨーロッパなど各地で講義・講演した。音声録音が多数残されている。NHK『こころの時代』など放送番組にも度々出演した。

動画リンク

中村元先生の著書「ブッダのことばスッタニパータ」の全文を文字に起こしておられるサイトへのリンクです。

スッタニパータの朗読をして下っている方の動画リンクです

コメント

タイトルとURLをコピーしました